初詣の参拝の正しいやり方と由来
新年を迎えるにあたり、日本では初詣という行事が定着しています。初詣とは、新年を迎えた日に神社に参拝して、神様に一年の無事を祈る行事です。
初詣の参拝には、正しいやり方があります。また、初詣には由来もあります。
初詣の参拝の正しいやり方
初詣の参拝の基本的なやり方は、以下のとおりです。
- 手水舎で手や口を清める
- 鳥居をくぐる
- 参道を進む
- 拝殿で二礼二拍手一礼する
- お賽銭を入れる
- 鈴を鳴らす
- 手を合わせ、願い事を心の中で唱える
- 参拝を終える
手水舎で手や口を清める
手水舎で手や口を清めることで、身を清め、神様に参拝する準備をします。まず、左手で水を取って右手を洗い、次に右手で水を取って左手を洗います。最後に、両手で水を掬って口をすすぎます。
鳥居をくぐる
鳥居は、神聖な場所と俗世を隔てる境界線です。鳥居をくぐるときは、頭を下げて敬意を払います。
参道を進む
参道を進むときは、神様に感謝の気持ちを込めてゆっくりと歩きます。
拝殿で二礼二拍手一礼する
拝殿では、まず二礼をします。これは、神様と自分を分ける壁を崩すという意味があります。次に二拍手をします。これは、神様と自分を呼び合うという意味があります。最後に一礼をします。これは、神様と自分を結ぶという意味があります。
お賽銭を入れる
お賽銭は、神様への感謝の気持ちを表すものです。お賽銭を入れるときは、左手で賽銭箱に触れずに、右手でお金を入れます。
鈴を鳴らす
鈴を鳴らすことで、神様に自分の存在を告げます。
手を合わせ、願い事を心の中で唱える
手を合わせ、願い事を心の中で唱えます。願い事は、具体的に述べるのがよいとされています。
参拝を終える
参拝を終えるときは、神様に感謝の気持ちを込めて一礼します。
賽銭の金額には、以下の2つの意味があります。
- 神様への感謝の気持ちを表す
賽銭は、神様への感謝の気持ちを表すものです。お賽銭を入れることによって、神様に感謝の気持ちを伝えることができます。
- 神社を維持するための寄付金
賽銭は、神社を維持するための寄付金としての意味もあります。神社は、神職の給与や、境内の管理、行事の開催などの費用を賽銭で賄っています。
賽銭の金額は、決まりはありません。神社や地域によって、慣習や相場がある程度ありますが、基本的には、自分の気持ちの込もった金額を入れるのがよいとされています。
ただし、賽銭の金額には、以下のような語呂合わせで、縁起の良い金額とされているものもあります。
- 115円:十二分、始終ご縁がありますように
- 2951円:福が二重、三重になってきますように
- 4129円:万事四方、十二分に叶いますように
- 111円:なんでも一番
- 777円:ゾロ目で縁起が良い
また、賽銭を入れる際には、以下の点に注意しましょう。
- 賽銭箱に直接手を触れないようにする
- 賽銭箱に硬貨を入れるときは、音を立てないようにする
- 賽銭箱に紙幣を入れるときは、折り目をつけないようにする
賽銭は、神様への感謝の気持ちと、神社を維持するための寄付金です。金額にこだわらず、自分の気持ちの込もった金額を入れましょう。
初詣の由来
初詣の由来は、古代中国の習慣である「歳旦拝」に由来するとされています。歳旦拝とは、新年を迎えた日に神様に感謝と新年の無事を祈る行事です。
日本に歳旦拝が伝来したのは、奈良時代以降と考えられています。平安時代になると、歳旦拝は貴族の間に広がり、鎌倉時代になると庶民にも広まりました。
江戸時代になると、初詣は庶民の行事として定着しました。初詣で参拝する神社は、氏神様や、家内安全や商売繁盛などの願いをかなえてくれる神社が選ばれました。
明治時代になると、初詣は全国的に広まり、現在のような形になりました。初詣は、新年を迎えて神様に感謝と新年の無事を祈る、日本独自の行事として定着しています。
初詣の参拝の注意点
初詣の参拝をする際には、以下の点に注意しましょう。
- 混雑する時間帯は避ける
- マナーを守って参拝する
- 周囲の人に迷惑をかけないようにする
初詣は、神様に感謝と新年の無事を祈る大切な行事です。正しいやり方と由来を理解して、心のこもった参拝をしましょう。